WES News 44 2007年10月1日

気軽に参加できる場づくりを・有泉 ひとみ

平成 19 ・ 20 年度、女性委員長を務めさせて頂きます、相模原支部の有泉です。 副委員長に、横須賀支部・杉田さん、川崎支部・松本さん、県庁職域支部・広岡さんの 4 人体制で運営いたします。 昨今は、関ブロ神奈川大会一色で活動してきましたので、今期からは、女性委員会の原点に戻り、 継続した女性委員会の活動のあり方を模索し新たな方向性を見出す事から始めます。女性委員会だからこそ出来る活動、 青年委員会と連携を図る事により出来る活動を通して、会員の自己研鑽、新規会員の増員をめざします。 『ほんの少しの時間でも気軽に参加できる。』そのような企画とホームページの充実を図り、情報の交換の場を広げたいと思います。 また、青年委員会と連携し会員のみならず、異業種との交流も検討していきたいと思います。 皆様が、楽しみながら刺激しあいレベルアップできる委員会をめざしたいと思います。 現在、女性会員は、全体の 1 割強です。士会の活性化のためにも女性会員の増強は重要です。 女性会員は、全員、女性委員ですので、この 2 年間、皆様をつなぐ連絡係りとして非力ではありますが、 務めさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

任期を終えて・雨森 隆子

士会正副会長はじめ、各支部長、各委員長、会員の皆様のご協力、ご支援頂き、平成17年、18年度の女性委員長を務めさせて頂きました。  2年前、関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士連絡協議会の神奈川大会に向け、実行委員会が結成されました。 これは、女性委員会と青年委員会の合同委員会の始まりでした。実行委員の選出、大会へのご協力を各支部、 各委員会へお願いするなどこれまでにない試みをさせて頂きました。この試みについて、説明不足により、 皆様にご不安やご迷惑をおかけ致しました事は深くお詫び申し上げます。 しかし、大きな大会を開催できたのは、会員の皆様が一丸となり、士会全体で取り組めたからこそ、できたのだと思います。 士会の財政難、会員減少など問題を抱えた中、このような大会ができたことは、会員に刺激を与え、会が活性化し、今後の士会活動を支えてくれるものになりました。また、各委員会、各支部がそれぞれ連携できるスタートになったものと信じております。実行委員にも恵まれ、楽しく活動することができました。2年間、本当にありがとうございました。 今後とも、変わらずご協力、ご支援よろしくお願い致します。

皆様へ(お礼)

今年5月の旧モーガン邸火災に際しましては、早速駆けつけて、焼損調査や瓦礫の撤去にご協力いただきましてまことにありがとうございました。また、関ブロ神奈川大会においては署名や募金に多大なるご協力をいただき、重ねて御礼申し上げます。署名は11,072筆になりました。  おかげさまで庭園も元のように美しくなり、仮設の屋根もかかって、修復再生の日を待っています。 まだまだ前途多難ですが、今後共よろしくお願いいたします。建物調査も定期的に行っておりますので、 モーガン邸サイトをご覧いただき、ご都合のつくところでご参加いただければ幸いです。 (旧モーガン邸を守る会 会長 徳重淳子)http://homepage1.nifty.com/Morgan/ 問合せzub11202@nifty.com

平成19年度全国女性建築士連絡協議会

~自然とこだまする~

青森市にて、7月13・14日に上記協議会が開催され、 テーマ「地域と共生する住環境づくり」 ~自然とこだまする~に全国から女性建築士が約280名集いました。 (神奈川8名参加)1日目は、基調講演「世界遺産白神山地とまたぎ」、パネルディスカッション「北のまちとくらし」 2日目は、8分科会に分かれ参加しました。 (雨森)

地域と共生する住環境づくり
連合会女性委員会副委員長・大川 友理枝

全国女性建築士連絡協議会では平成13年より「地域と共生する住環境づくり」をメインテーマに住環境を取り巻く 社会的課題をサブテーマに取り上げ建築士であり生活者である立場からの視点で問題を提起し、地域での実践活動をとおして、 様々な提案を行なってきました。 一昨年は香川県高松で、地域資源や身近な素材について学習しました。 今年の青森会場ではさらに範囲を広げ共に自然環境の中で暮らすものとして、自然に対峙するのではなく自然を受け入れて 共生していくための知恵を学びました。 協議会にあわせて高松会場のホールで「地域で使われている身近な素材」アンケートをしました。 全国大会栃木大会の女性委員会のセッションで集計のまとめを発表しました。 そして今年の青森会場では素材アンケートPARTⅡ「素材のゆくえ」アンケートを行ないました。 毎回全国からたくさんの回答を頂き、次世代へ残すべき多くの素材があることを確認しました。 調査結果をまとめて皆さんと情報の共有をしたいと思っています。

青 年 委 員 会 だ よ り №5

新生!青年委員会・金子 成司

はじめまして、平成19・20年度青年委員長を務めさせて頂きます。川崎支部の金子成司と申します。 青年委員会には2年前より、関ブロ実行委員として参加しておりまして、6月の関ブロ神奈川大会では大会運営部長も務めました。 新体制は副委員長に池田誠之(県庁職域支部)、内沼良和(相模原支部)、鈴木泰三(湘南支部)、櫻井泰行(理事・小田原地方支部)で構成し、 関ブロ大会のコアスタッフが中心になっております。従来通り女性委員会と連携し共に活動致します。  さて、「新生!青年委員会」としての活動としては、「関ブロ大会」という大きな大会が終わった今、 もう一度神奈川士会を再認識(確認)し、次の5点を委員会の目標に掲げたいと考えております。 ①新規会員の増強及び定着、②若手建築士の育成及び自己研鑽、③交流会の運営④女性委員会との連携及び合同委員会、⑤支部との連携、以上です。  女性委員会の継続かつ魅力的な士会活動と青年委員会の人材発掘と新規会員の受け皿となる性質の異なった両委員会は、 会員減少にある神奈川県建築士会にとって魅力的な会の第一歩になると自負します。 今後、様々なイベントで会員の皆様にお会いすることと思いますが、宜しくお願い致します。

女性委員会・青年委員会企画運営
「第5回神奈川県建築士会活動交流会」
企画進行中
平成20年2月中旬予定/会場:横浜近郊
実施内容:記念講演、活動報告など皆様の参加をお待ちしております。

平成19年度全国女性建築士連絡協議会
分科会に参加して

B分科会 「建築士制度と士会活動」・金子 成司

今回、私はコメンテーターとして発表してきました。神奈川では平成15年度より女性委員会と青年委員会が 共に活動をしてきました歴史を「交流会」の運営を中心に発表しました。 神奈川のように女性委員会と青年委員会が合同で活動する単位士会は全国的にも珍しく、 女性委員会の継続的かつ先進的な士会活動と青年委員会の人材発掘及び新規会員の受け皿となる性質の異なった両委員会が 融合できている神奈川の活動は参加者の注目を浴びることとなりました。会員減少中、これからの士会活動はあまり境の少ない、 誰でも自由に参加できる形態の方が好ましいと感じました。

C分科会 「健康住宅」・永井 香織

司会者として参加。 本分科会は、建築基準法で施行後5年経過後の実態を把握することを目的とした。 コメンテーター(星さん)の話は、事前打合わせにより、シックハウス症候群に対する実体験に 基づく様々な対策・失敗事例の紹介とシックハウスについての考え方とした。参加者19名のほとんどが、 F4☆を使うのみで、対処しているのが実態であった。建材の情報は、HPでも収集ができる。 しかし、その中には信憑性に欠ける内容もある。建築士として、今後の課題は、いかに、信頼できる情報を得られるか、 また、施工方法できちんと監理できるか、という点が健康住宅を考える上で重要であることを全員で認識した。

D分科会 「建築物の再生活用」・有泉 ひとみ

青森建築士会、高樋忍さんをコメンテーターに全国より44名が参加し、古民家を活用した事例として、建 築士と建築を学ぶ学生や一般市民と探るワークショップなど独自の雰囲気の建物と地元版画のコラボ等の活 動報告があり、単に建築士が建築の専門家だけでなく、地域のコーディネーターという立場での活動をし、 地元の大切な財産を残すという熱意が感じられました。 また、全国各地での取組みの意見交換があり、維持管理のための資金やイベント時の耐震と防災などが共通の問題点であり、 良い解決案がでないまま今後の課題として残りました。古きよき物を原形のまま残す事の難しさを考えさせられる、良い機会でした。

E分科会 「歴史的な建物とまちなみ」・佐藤 里紗

歴史的な建物とまちなみについては関心が高く、年々参加者が増えているようです。 今年は40人ほどの参加者を5グループに分けて討議するという工夫がされていました。昨年から時間も長めになっています。  数年前までは情報収集の場でしたが、今ではどの県の参加者も何らかの保存運動等をしているので、 全国規模の情報交換の場となっています。分科会の運営も情報提供型から、情報交換型へ移行が望まれているようです。 コメンテーターが盛岡での活動を発表した後グループ討議をし、各グループからの発表を皆で聞くという形式でした。 何か一つの結論を出すということではなく、この場に参加して元気をもらって帰るような、そんな分科会でした。

F分科会 「子供と住環境」・浅見 美穂

北海道士会より 「住みたい家」ってどんな家? の ワークショップの報告と、福井県士会より「いきいき安心して働くために」児童館の調査・勉強会・見学会の報告の後、意見交換をしました。 子ども向けのワークショップが広がる中、建築士が関わる意味や士会活動として取り組む意義の問いかけはいつも必要である。 目的を明確にして、子どもたちに何を伝えたいのか常に考えたい。また、継続性を持 たせる工夫や関連部署との連携が今後の課題ではないか。等々の問題提起がされました。 さらに放課後の子どもの居場所という切り口で、学童保育や小学校施設利用など話題が拡がりました。

G分科会 「高齢社会」・雨森 隆子

東京建築士会から、移動空間(駅)を1993年に検証し、その後、2006年に調査した結果の報告がありました。 駅でのバリアフリーはかなり進み、エスカレータ、階段昇降機、EV設置は進みましたが、位置が分かりにくかったり、 端にあったりと問題は残るとのことでした。発表後の活動報告では、士会、他組織、行政での活動、個人的なことまで広がりましたが、 まとまりがなく、この分科会が長く継続しているにもかかわらず、進歩がないと思いました。 また、初参加の方、長年参加されている方、活動が活発か否かにより、討議が散漫しがちであったのも気になりました。 情報交換は、確かなものであってほしいこと。また、テーマを絞った情報交換とすべきではないかと思いました。 神奈川からの参加者はいませんでしたが、以下の分科会も行われました。次回は東京開催ですので、 関心のあるテーマの分科会にみんなで参加しましょう。 A分科会 「素材の伝承」 H分科会 「集まって住む」

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被災地住宅相談キャラバン隊・柏崎の一日 
佐藤 里紗

7月16日の中越沖地震の日、新宿の高層ビル28階にいた私は軽い船酔い状態でした。その時はこれが新潟で大災害になっているとは 全く知りませんでした。その後、8月1日、一日だけの被災地住宅相談キャラバン隊に湘南支部から参加することになりました。 日帰りボランティアといっても前日の夜出発し、1日の夜遅く帰着ですからかなりハードです。暑さも加わり、長い一日となりました。 高速道路の料金所では緊急車両通行証の承認に手間取り、なかなか大変でした。湘南支部7名が担当した避難所では9時から4時まで 30件ほどの相談があり、手分けして二人一組で現地相談をしました。相談に来られるのは高齢の方が多く、応急危険度判定では外観のみで危険、 要注意と紙が貼られたが、どうしたら住めるのか、解体しなければならないのか、という不安を抱えている方が多かったのです。 築70年以上の民家にも何軒か伺い丁寧にお話を聞き、柱の傾きや土壁の崩れ等、室内の状況を見て修復のアドバイスをし、 基礎の状態、屋根が危険ではないか等も目視でチェックし、今後の見通しが立った方は安心されたようです。 みごとなケヤキの大黒柱や瓦屋根の美しさなどを見るにつけ、当時隆盛を極めたであろう柏崎の歴史文化面も考慮し、 古い建物は震災に弱いから解体しようという風潮に流されないことを願うばかりです。

関ブロ神奈川大会を終えて・永井 香織

去る6月16、17日に関ブロ神奈川大会を藤本顧問、藤田会長、福井副会長そして斎相談役を始め多くの関係者・先輩方のご協力のもと、 無事終えることができました。心より感謝致します。2年前に委員長を引継ぎ、雨森女性委員長と2人3脚で始めた女性・青年委員会 合同の実行委員会。今振返れば、実行委員の協力願いから大会シナリオ、そして新しい試みの設計競技と大学開催。 雨森さんとのメールや電話が日課の走り回る2年間でした。 成功を信じて疑わず突進できたのは、浅見前女性委員長、児玉前青年委員長の大きな支え、 女性・青年の副委員長の佐藤(陽)、間木、櫻井、桑田氏の様々な対処、そして実行委員全員の行動力の賜物でした。 大会を終えて、多くの方の喜びのお言葉を本当に嬉しく思います。また、「新しい人材の発掘」という目標も十分達成でき、 本大会が神奈川県建築士会に新しい風を取込めたと信じています。バトンタッチをした今、 また新たな視点の風を次の新しい力に期待したいと思います。メリット論だけでは語れない、 自分で参加して得られる建築士会での経験と出会いが私の大きな財産になりました。本当にありがとうございました。

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第50回建築士会全国大会北海道大会(9/8)

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