WES News 25 2000年 7月

今年度の活動から

委員長  大川 友理枝

10/3,10の「高齢社会の住まい・まちづくり研修会」は厚木市でおこないます。このところまちづくりを中心に行なってきたので すが、今年は神奈川県総合リハビリテーション研究・研修所の住宅改造、福祉機器技術研修が開催されませんので、この研修会では住まいを 中心に講義、ワークショップをおこなう予定です。是非ご参加ください。「よこはま住宅フェア2000」はMM21のクイーンズスクエア で開催されます。例年女性委員会担当で「安全・快適バリアフリー住宅」をテーマに出展してきましたが、今年は横浜支部と合同で 大正末期から昭和・平成の住まいと暮らし、そして未来は?を考えるパネル展示をします。お買い物のついでにお寄り下さい。 本年度もよろしくお願いいたします。

歴史的木造建築見学会5/27

南北綱島の旧家をたずねて

企画部会では「木造建築の良さを再認識したい」そんな声を受けて歴史的木造建築見学会を企画し、今回は、横浜市港北区にある、 北綱島の名主であった飯田家と南綱島の名主であった池谷(いけのや)家をたずねました。

見学会に参加して

綱島は近年の住宅ブームにのって最近急速に人口が増えている町である。実は自分もそんな新住民の一人であり、おまけに建築を生業に している以上、近所の価値ある建築物を見ることは必須だろうとこの企画に参加させて頂いた。 当日は両家の御当主からお話を伺い、これらの建物を通して、かつての綱島の様子を知ることができた。そして昔と今の綱島を重ねてみる時、 そこにあるのは発展といわれるものにありがちな状況であり、昔のことなど全く意識する機会もない自分達のような「新住民」が増えてきている。 今回は昔の町や建物が愛情を持って語れる様子にある「豊かさ」があり、そこに保存の意義を感じることができた。幹事の皆様、 よい機会を作っていただきありがとうございました。(笠松 正弘)

池谷(いけのや)家にて

飯田家の当主じきじきの案内にて、池谷家へ到着。~見たことある家だぁ。ああこれは半分位の大きさだったけど福島の田舎の家だ。 台所のすぐ隅に繋がれていた馬にじっと見られながら五右衛門ブロに入ったっけ。一晩中雨が降っているような、 おカイコさまのクワの葉を食べる音。~ほんの何秒か懐かしい感傷にシタッテしまった。外からひとつひとつ部屋の説明や道具の使われ方等、 お話を伺いながら、~子供の頃は暗くてコワーイ家だと思ってたけどこの空間がいいんだよねぇ・・なんか、大きな器にすっぽりと包まれている いい気分。~と、またしても・・・。ホコリっぽく積まれていた農具、使われていた状態にして保存されていると良かったなぁ、と 少し惜しく思いました。(辻井 喜久子)

福祉部会の活動

今年度は福祉のまちづくり研究会とバリアフリー住宅研究会の活動を中心に、巾を広げて取り組んでいきます。会員の皆さん、 どうぞご参加ください。

バリアフリー住宅研究会

平成12年度の勉強会は、昨年のシリーズからステップアップした内容で開催しています。
第1回 4/12 TOTOテクニカルセンター見学会
第2回 6/10 介護保険制度を利用した住宅改修1
第3回 8/5  高齢者・障害者のための住宅改造相談の受け方
第2-2回 8/24 介護保険制度を利用した住宅改修2
第4回 10/14 住宅改造と身体機能
第5回 12/9 住宅改造の実際(改造事例から)
第6回 2/10 住宅改造ワークショップ
会場は、かながわ県民センター

プロのためのテクニカルセンター

第1回勉強会は、4/12世田谷区桜新町にあるTOTOテクニカルセンターの見学会でした。15名の参加で、前半は高齢者・障害者の 水廻り動作の実際をビデオ等で学び、後半はセンター内を見学。トイレ・浴室の空間検証をしたり、実際に使って試してみることができる バリアフリーラボでは参加者同士、日頃考えていることを述べ合ったりし、プロのための技術支援の場ということで大変参考になりました。
当日の参加者からひとこと:
ご存知のように設計者は、スペース、寸法等について経験値を持っているものですが、水廻りは往々にして圧縮されます。従って種々な状況下 での必要最小限を確認できるラボは利用価値があると思います。

介護保険と福祉用具

第2回勉強会は、介護保険を利用した住宅改修その1として神奈川県福祉プラザ介護支援課の金山京子氏を講師に迎え、介護保険で利用できる 福祉用具について、購入する用具とレンタルできる用具の別等の説明を受けた後、13階の展示場で用具を見ながら具体的なお話を伺いました。 また介護保険を利用して住宅改修する事例を、地域住宅専門相談員から2例発表しました。参加者は22名でした。

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研究部会の活動

ミニシンポ初級JW-CAD
「レイヤーをマスターして簡単な図面を描く」
~CAD分科会~

6月3日(土)県民センターにて、2月に引き続きJW-CADの実習をしました。今回は女性優先にしたところ、なぜか応募者が少なく、 最終的には女性13名、男性7名の参加となりました。前回の「時間が足りなかった」のご意見をもとに、今回は、全体説明を省き、 グループごとの実習に力をいれました。今回も熱気あふれる2時間となりました。(佐藤陽子)

基本を学ぶのは必要
~ミニシンポに参加して~

10年ほど前にAuto-CAD(だったと思うのですが)、分からないままに少し使ったことがありました。木造の平面図程度ならば描いては いたのですが、基本がまったく無かったので、初心者として参加致しました。やはり、何から何まで”基本”を学ぶのは必要ですね。 「レイヤー」という言葉も使ってはいましたが、実は本当の意味さえ知らなかったことも分かりました。遅れ馳せながら、CADで仕事をしようと 思い始めています。これから、勉強をしていくわけですが、学校などに通う時間もありません。建築士会で(無料で)、 講習会を開いていただけるととてもありがたいです。 これからは、少しずつレベルアップしながら、定期に講習会が開かれることを期待しています。JW-CADだけでなく、 他のソフトとの比較も出来たら良いですね。(野地春子)

★参加者アンケートより★

☆分かりやすい説明でした。
☆どんな質問にもきちんと答えてもらえた。
☆もう少しステップアップした内容にしてほしい。
☆ノートパソコンの台数がもっと多いほうがいい。
☆他のCADの紹介などもあったらよかった。

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子供の遊び場はあるのか?

学校開放について調査
~こども分科会~

「子供の遊び場」というテーマで前回の公園の調査に引き続き今回は「学校開放」について調査中です。横浜市では地域と学校を結びつけ、 授業で学習の場として街に出かけたり、課外活動で地域の方と協力をしたりと街と一体になった学校づくりを目ざしているそうです。 街の人たちに子供に関心を持ってもらい、声をかけあう関係作りも試みられています。 しかし実際にいくつかの地域を調査した結果、 中学校の中に地域住民のためのコミュニティー施設が作られていたり、地区センターやログハウス(子供のための遊べる施設)があるものの、 その数はまだ少なく地域によるばらつきが多く、「公園では危なくて遊ばせられない」ところも多いようです。また最も安全で子供が親しんでいると 思われる校庭や体育館が休日は登録団体の使用に限定されているところがほとんどで、自由に立ち寄れる場とはなっていません。 子供が放課後他学年の子と遊ぶ場として学校施設を利用し、教育委員会の運営で数年前から「はまっこふれあいスクール」が始まりました。 各学校ごとに運営され、内容も異なります。 地域のありかた、公園や学校、公共施設など子供達を取り巻く環境とその使われ方についてさらに 調査しています。今までは横浜市の例でしたが藤沢市では各学区毎に「地域子供の家」が設置されています。8月9日には藤沢市の児童館などを 中心に見学会を予定しています。興味のある方はご連絡下さい。(氷室敦子)

支部だより

◆横浜支部◆
6/24総会・講演会を行いました。今後の予定は8/18(金)氷川丸にて、夜景を見ながら納涼会を行います。他支部の方も大歓迎です。(玉野)

◆横須賀支部◆
6/4市総合福祉会館で、ふれあいフェスティバルが開催され、高齢者、身障者のため住宅改造相談、パネル展示等に参加しました。年々盛況に なっていきます。市の都市景観推進担当者より 「色彩景観に関する要綱及び指針」 の説明をうけました。(江藤)

◆小田原地方支部◆
12年度の事業実施予定
oバリアフリー・省エネ対応建物見学(国府津郵便局予定)
oかながわ夢モデルタウン見学
o高齢者・障害者の住宅専門 相談事業を9月より実施
o講演会・講習会・研修会も予定しています。(柳川)

◆湘南支部◆
新建築見学会と古建築見学会(秋)を計画しています。日時・見学場所は未定ですが、決まりましたらご案内いたしますので、他支部の方も 是非ご参加下さい。(桑山)

◆県北支部◆
7/7・8 事務所協会相模原支部と合同で、長野県和田村周辺木造建築物研修旅行を行いました。 今後の予定は10/29~11/3市民文化祭参加 11/11事務所協会合同「省エネエコハウス三鷹見学会」(熊谷)

◆県央支部◆
12年度の事業計画は、組織広報事業と研修及び親睦の2つの方針で活動し、昨年に引き続き研修・見学委員会、研究・講習委員会、親睦・交流 委員会に分かれて計画していきます。(田辺)

WESフォーラム

法規改正ミレニアム
田隝 裕美

2月に(財)神奈川県建築安全協会の主催で行われた性能保証制度と住宅品質確保促進法の説明会の後、色々と目に入る資料を集めて見てみると、 そのときは理解できたと思っていたつもりが、熟読しないととんでもない間違いをしてしまいそうな気もします。 新法(住宅品質確保促進法)は、秋頃に施行されるだろうと言われている住宅性能表示制度と、4月1日より施行された瑕疵保証特例制度 (新築住宅の瑕疵担保責任に関する特例として10年間の瑕疵担保責任の義務化)の二つの制度から成り立っています。 実際の設計・監理の仕事の中では、コストの戦いの中で性能も決めていかなければならないので、瑕疵保証特例制度を使うことにしても、 地盤調査が必要な地盤なのか、あるいはその必要が無いとする条件が担保できるのかも調査しなければなりません。 9月には施行されると言われている住宅性能表示制度については、表示項目9項目からなり、それぞれにランクづけがされているようです。 すべて最高のランクにすることが良いとは限らないのですが、施主に最高のランクを要求される懸念もあります。 コストに跳ね返ってくるので、周辺環境を見極め、施主のニーズにどう応えていくかが大きな課題のようです。 また平成10年6月19日に建築士法施行規制の改正に伴い、建築士処分基準が平成11年12月28日に施行され、処分ランク表により建築士法違反・ 建築基準法違反・業務に関する不誠実行為として違反行為を細分化し懲戒処分ランクが点数で示されました。名義貸しの問題 がテレビ等で放映され、今まではこの位のことは問題ないと高をくくっていたことが、処分の対象になってしまう事もあり、 建築士法をもう一度読み直して見る必要があるのではないでしょうか。 50年という長い歴史の中で使用されていた建築基準法も、この2年間の短い期間で大きく変わろうとしています。 一つは建築確認等の手続きの合理化として、建築確認・検査の民間開放、二つ目として、土地の有効利用に資する建築規制手法の導入と、 建築基準の性能規定化等基準体系の見直し、そして三つ目は建築規制の実行性の確保として、中間検査の導入と確認検査 などに関する図書の閲覧です。6月には改正建築基準が施行され、確認申請途中の物件にも、おまけが色々と着いてきて役所通いに 手が切れないことに、いささかうんざりしているのは私だけではないようです。

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