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SALON 66 2014年7月 1日

巻頭言「平成26年度 通常総会・支部総会」

一般社団法人 神奈川県建築士会会長  花方 威之

 会員の皆様方には、日ごろより、本会の事業にご理解とご協力を頂いております。本「SALON」の誌面を借りて御礼申しあげます。 さて、今号より「SALON」の装いを新たにいたしました。これは、情報広報委員会の提案による「SALON」の発行回数の見直しによるもので、従前の年2回を年6回に発行回数を増やす事により、会員の皆様に出来るだけ新しい情報をお届けし、本会の活動にご理解をいただき、建築士会の活性化に役立てたいとの趣旨によるものです。発行回数増に伴い、ページ数の減など、従来とは若干体裁が異なりましたが、情報広報委員会はじめ関係する皆様のご尽力により新「SALON」第1号を発行することができました。 これにより、本会の活動が益々活発化することができるのではないかと喜ばしく思っております。 今回は、支部総会を特集する企画ですが、私からは、本会総会について、一言申しあげたいと思います。
平成26年度の本会通常総会は去る5月27日(火)午後2時から、例年どおり神奈川県建設会館2階講堂にて開催し、無事盛会裡に終了することができました。ご協力をいただきました皆様に心から感謝申し上げます。総会議事については、別途、報告資料をお送りしますが、平成25年度の収支決算についてご承認を頂いたところです。 総会の挨拶で申し上げましたが、平成25年度も平成24年度に続き赤字決算となってしまいました。事務局を預かる者として、誠に恐縮しております。 平成24年度は本会の60周年記念事業や関東甲信越ブロックが担当した全国大会「いばらき大会」があり、また、赤字事業となった受託事業 「クリーニング工場調査」があったため、赤字の原因が不明瞭でした。平成25年度は、平成24年度の反省を踏まえて、事務局経費を大幅削減 (人件費を主体に約1,000万円の削減)したものの、収入減を補えず、赤字となってしまいました。

この原因は、本会の基幹事業となって おります建築士試験業務及び登録業務による減収が大きく、建築士試験受験者の減少(対前年比、毎年10%減)とこれに伴う合格者の減少により、登録業務・講習会業務が減少している事によります。これらの業務は、本会の経営基盤を支えてきた業務であり、非常に重大な事象であると言えます。 また、運営の根幹である会費収入についても、会員数の減少により減収となっております。このような背景より、平成26年度の本会の重大施策に「会員増強」を挙げ、このためには本会を魅力ある建築士会とすることが必要だとして、理事会としても「建築士会のあり方及び会員増強」の議論を始めたところです。 この「建築士会のあり方」には「経営基盤の確立」を加える必要があります。一言で言えば「入を図りて、出を制する」ですが、それぞれ、問題があり簡単に結論を出せるものではありません。 これらの問題は他会も共通して抱える課題ですが、問題の解決には、何よりも、会員の皆様のご意見、ご協力が必要不可欠ですので、皆様方のご意見を踏まえて方策を決めたいと思います。ぜひ、ご協力をお願いいたします。 さて、本題の「支部総会」ですが、今年も、可能なかぎり各支部の総会に参加させて頂きました。各支部とも、創意・工夫をされて活気ある支部総会でした。特に、若い会員の方の参加が多く見られ、懇親会の場も、和やかで、活気溢れる場となっておりました。誠に喜ばしく、また、大変心強く思いました。建築士会の会員構成の高齢化が進む中で、若い建築士の方々の活躍の場に建築士会がなればと期待しております。 最後に、皆様方の益々のご活躍を祈念するとともに、本会へのご協力をお願いして、ご挨拶とさせていただきます。

~特集~ 平成26年度・支部総会

本年度も5月の中旬から下旬にかけて、各支部にて総会が開催されました。
うれしい話題、楽しみな行事、取り組まなければいけない課題、厳しい現実、いろいろとありますが
さらなる会員増強が期待されているなか、私ども会員建築士どうしの交流と連携の大切さもまた、認識させられた各支部の総会でした。

小田原地方支部 平成26年度通常総会
◆小田原地方支部 田端正啓

 5月31日、支部総会が行われました。今年度は3 支部合同バスツアー・第30回全国削ろう会・群馬県 の高崎市・伊香保温泉一泊バスツアー等が行われます。 他支部会員様・ご家族様のご参加お待ち申し上げます。
 その後で講演会「デジタルカメラを使いこなそう」 を講演して頂きました。メジロをストロボで動きを止める技術の事・富士山の夕暮れは時間で赤く風景 が変わる事・富士五湖、西湖、野鳥の森公園では、小さい枝 のつららなどのアップが良い事・伊豆、伊東、シャボテン公園、リス猿は速いシャッタースピードで 撮る事・パソコンで背景を黒くトリミングすると主役が引き立つ事・フォトナはアクリル板に 写真、パースなどをプリントしてお客様に送ると良いサービスに成る事・建物の肖像権の注意点などを教わ り、大変勉強に成りました。 そして親睦会です。
皆様、気さくに、多いに語らい、支部のまちづくり、仕事の 対応等、のんびり親睦を深めたのでした。 これからも支部活動に皆様が参加して下さる事を願っております。

相模原支部 平成26年度定期総会
◆相模原支部 山口義弘

 平成26年5月14日(水)午後2時より、 相模原支部の定期総会が行われました。会場は、昨年(平成25年)の3月にオープンした複合施設「BONO(ボー ノ)相模大野」のサウスモール3階にあります、「ユニコムプラザさがみはら セミナー室2」でした。
小田急線相模大野駅より徒歩3分と便利な場所です。総会は、来賓に花方威之会長をお迎えし、計21名が参加して行われました。 定期総会後は、相模原支部賛助会員の総合資格学院によるPRが行われました。その後、会場を移動し、懇親会が行われました。
神奈川県建築士事務所協会相模原支部長の西倉哲夫氏と、相模原市設計協同組合副理事長の永田健治氏もお祝い に駆けつけて下さいました。終始和やかな雰囲気の中、出席者の懇親を深めることができました。

県央支部 通常総会を終えて
◆県央支部 長谷川博亮

 去る5月16日(金)海老名市にあるオークラフロ ンティアホテル海老名を会場に花方会長をお招きしての開催であった。総会は初の議長に任命された原支部 長の議事進行のもと、一部訂正が発生したものの滞りなく無事閉会を迎えることができた。今年も例年通り役員を含め、20名の参加者であった。
顔ぶれも毎年出席してくださる方々がほとんどで新しい方は、2人ないし3人がせいぜいである。多いか少ないかは別としても、総会冒頭で定足数確認の報告で県央支部の総会員数の発表を聞くと年々減 ってきているという事実が残念ながらそこにあった。
そもそも建築士会とは何かを今一度存在意義を問われているのかもしれない。すくなくとも私には、ネットワークづくりだと思っている。
お互いの強みを情報交換することこそ相乗効果を得る場なのだと思う。
個人とか企業とかに捉われずに、会員同士が語りあえる、環境つくりを支部活動を通じて、広めていければと感じています。

県庁職域支部 新人登場!
◆県庁職域支部 長田喜樹

 5月21日開かれた支部総会では、この間の会員増 強努力の結果、新たに6名の入会のあったことが報告されました。総会自体は、30数名の参加のもと、吉田支部長が議長を務めて円滑に進行。本会からは花方 会長のご臨席を得て、士会の現状に関する率直なコメントなどのご挨拶をいただいたところです。
県庁職域支部は、神奈川県(県警施設課を含む)、神奈川県住宅供給公社、かながわ土地建物保全協会に在籍する職員及びOBで構成され、58年の歴史を有 します。支部総会は、県庁新庁舎12階の食堂での開催が恒例で、眼前にひろがる横浜港の夜景を楽しみながらの会合となっていましたが、残念ながらJA神奈 川ビルの建替新築のため、海への眺望の大部分が遮られることになりました。とはいえ、坂倉準三設計の県庁新庁舎も築後50年。
免震改修が予定されているのも時代の流れです。いつまでも昔をひきずっていられないのは、建物も支部も同じ。 元気なOBの参加も大事ですが、これからの建築士会を担う中堅・若手の存在感が、少し増して感じられた総会でした。
写真左は会場からの眺め。赤レンガ倉庫はかろうじて見ることができます。右は新入会員で総会に参加してくれた3名。
期待してますよ!

横須賀支部 ~気持ちを新たに~
◆横須賀支部 加藤雄治

 横須賀支部通常総会が5月23日(金)ヴェルクよこすかにて開催されました。 支部会員総数198名。出席支部会員28名(委任状提出74名 )、来賓15名、合計43名にて執り行われました。
椅子席が足らなくなるほどの出席者多数盛会の中、事業報告・支部規定改正・決算報告・事業計画など、つつがなく議案事項が全て承認されました。 またご来賓として吉田雄人横須賀市長と本会花方会長に代表してご挨拶を頂きました。 昨年度事業として『横須賀市民文化祭建築展』や『よこすか産業祭りブース出展』 、支部有志による『東北震災被災地視察』などを実施。 また11月8日(金)には神奈川県建築士会活動交流会よこすか大会が【近代建築の幕開けと横須賀】と題し、盛大に開催されました。
加藤 清支部長のもと一致団結し、実行委員会を立ち上げ担当者と妙案を出し合いながら企画、準備をすすめ、無事開催することが出来ました。
これからも支部活動に参加してみたい、参加してみて良かったと思われるような企画を皆で考えていきますので支部会員の皆様、ぜひご協力のほど宜しくお願い申 し上げます。

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中支部 講習会~温故知新・「瓦」を知る~
◆中支部 矢野高

 今年の中支部の通常総会は5月17日(土)午後、平塚駅南口のひらつか市民活動センターにて開催されました。 総会は事業報告・決算報告・事業計画等定番の内容に加え、本会花方会長にお越しいただき、つつがなく終えることができました。 新入会員の方もお越しいただき、総会の出席者も上向き、盛会となりました。ご参加いただきました皆様には厚く御礼申し上げるとともに今後とも、 中支部の活動を見守っていただければ幸いです。今年は一昨年の創立60周年記念講演以来、2年ぶりに講習会も併催することとなり、神奈川県瓦屋根工業連合会青年部の中村順一氏を講師に迎え「温故知新・瓦を知る」と題して地元・平塚を中心に若手瓦職人として活躍する中村氏ならではの視点から語っていただきました。 中村氏の講習は既に1月に青年委員会の講師例会にて開催され、その際には私も出席し拝聴させていただいたのですが、 今回の中支部総会の講習会では、その時にも語られた瓦の歴史、生産の現状、等の内容に加えて、瓦の「リサイクル性」に着目、歴史があり尚かつ現代のニーズに 適した建材であるという(=温故知新)面を深く掘り下げた内容でお願いしました。

「リサイクル」の一例として、三州瓦のリサイクル品であるシャモット製品のサンプルを持ち込んでいただき、土木資材や園芸資材など広範に利 用されていること、地震時の液状化対策に効果を発揮すること、等々設計者としても瓦の持つ様々な可能性を改めて認識する良い機会になりました。また、昨年制定された「瓦屋根工事のガイドライン工法」にも触れていただき、 これまで1400年にわたり培われた伝統的な技術に加え科学的なデータを加味して制定された新しい施工基準であり、これも、知っておく必要があると思いました。 今後機会があれば、中村氏にお願いして現場等の見学もさせていただければと考えております。
最後になりましたが、講師を快く引き受けてくださった中村氏に誌面を借り厚く御礼申し上げます。

湘南支部 今年度の活動がスタート
◆茅ヶ崎分会 小柴嘉夫

 湘南支部通常総会が、5月16日(金)に藤沢市民会館会議室にて開催 されました。
当日は、第1部が勉強会、第2部が通常総会、第3部は懇親会という次第でした。勉強会は、藤沢市郷土歴史課岡様より「旧藤沢宿のサイン計画について」 ご講演をいただきました。
講演では、藤沢宿が東海道や鎌倉、江ノ島、大山に行く街道の要所であったことから宿場町としての形成や繁栄に至るまでの経緯の説明を始め、当時の面影を残す 建築物が点在し、その形態上の特色を今もなおとどめていることから、改めて藤沢宿として魅力及び後世に残していくことが大切であると感じました。
また、市ではH26年から2か年でサイン整備を計画しており、これまでのサインは旧跡の解説を掲載するだけで他の旧跡との関係性などがなかった ため、新しいサインでは旧跡の解説をはじめ、次の旧跡に至る案内図を掲載することで、各旧跡への回遊性を持たせる構想があること等のご講演をいた だきました。
通常総会は、建築士の綱領朗読に始まり、甘粕支部長、神奈川県建築士会長田副会長様よりご挨拶をいただき、 本会の課題は、収入減、会員数減であり、これは本県以外も同様の状況となっていること。本県は5年間で約8.5 %の減少率ですが、他県は10%を超えており、本会の実施事業の成果が表れていること、本部としても様々な対策を実施し今後も進めていくとの方針でした。
総会の議事については、すべての議案が承認されました。
 懇親会は、和やかな雰囲気のもと進められました。通常総会の感想として、会員数が約300名に対し出席者数が少ないため、各会員は、会報等が届いた際には、 会員相互に声を掛け合って、各種事業に参加することで、より多くの交流が生まれ、会の活動の強化に繋がると思いました。

横浜支部 平成26年度通常総会
◆横浜支部 小笠原泉

 横浜支部の平成26年度・第21回通常総会及び講演会が、平成26年 5月17日(土)に日本大通り沿いの横浜情報文化センターで行われました。
通常総会では平成25年度の活動報告及び収支決算報告、並びに平成 26年度の活動計画案と収支予算案の決議に続き、平成26・27年度の支部役員の改選が行われました。
  新たな役員は、支部長には前期に引き続き山成芳直氏が、副支部長には落合博氏、渡邉一郎氏、二宮智美氏、菊嶋秀生氏の4名、 会計は渡邉一郎氏が兼任、監査役として金子修司氏と藤田武氏が、賛助会代表には星雅巳氏が全員一致で選出されました。 山成支部長や支部顧問の坂和伸賢・横浜市建築局長のあいさつにもありましたように、我が国を取り巻く経済環境や建築業界の 状況はまだまだ厳しいものがあり、支部が一丸となって団結してこの状況を打破して行く必要があると思われます。 新体制となった横浜支部役員のみなさんが、このような現状に正面から対峙し、 支部運営の重責を担いつつ神奈川県建築士会最大規模の構成員の方々と共に横浜支部とひいては神奈川県建築士会の発展に寄与していくことが 大いに期待されます。

 

 総会後には、同情報文化センター講堂で横浜支部恒例の講演会が行われました。講演会は「近代神奈川の建築と都市」と題し、建築士会常任理事であり本会の建築史図説編纂特別委員会委員長である星野芳久氏 (関東学院大学名誉教授)が神奈川県建築士会設立60周年記念事業として発刊した図説集を基に、横浜と神奈川の歴史を俯瞰しながら、横浜 や鎌倉など県内の多くのまちを構成してきた数々の近代建築物についての講演をいただきました。会場には横浜支部会員だけではなく、近代建 築物等に関心のある建築士や多くの一般市民の方々が参加されており、星野先生の講演にメモを取る姿も見受けられました。  講演会終了後の同情報文化センター1階の店舗で行われた懇親会では、総会で選出された役員の方々からそれぞれの抱負が語られるなど、短い時間ではありましたが和気藹々とした雰囲気のなかで懇親会は進み、最後に支部並 びに神奈川県建築士会と会員の皆さんのご活躍と発展を祈念して散会となりました。

川崎支部 総会記念講習会
◆川崎支部 才上政則

 平成26年5月22日の天気は快晴から一転、俄に掻き曇り、稲光と共 に大粒の雹が降る午前中でしたが、通常総会の開始までにはすっかり持ち直し、心地良い足運びとなりました。通常総会は川崎フロンティアビル2 階の川崎商工会議所会議室で行われました。
村松副支部長の流れる様な司会進行で、金子支部長の挨拶、来賓の本会花方会長の祝辞と進んでいきました。
花方会長のお言葉の中で「建築士会経営基盤のあり方をどの様にするか、猶予の無い問題に皆が直面している。事務局の縮小のみならず二の矢、三 の矢を必要としている。改めて会員の皆の意見協力を要請する」との厳しい「祝辞」でした。
その後、金子支部長が議長に選出され、岸田役員、吉川役員が書記に任命され、4議案が総会に掛けられました。

平成25年度会務及び事業報告を河本副支部長、平成25年度収入・支出決算報告を嵯峨野副支部長、これらの監査結果報告を内野監査が行い、全て承認されました。 その後、平成26年度会務及び事業計画案、平成26年度収入・支出予算案共に承認されました。その他の動議も無く、恙無く総会は終了いたしました。
 二部は上原役員の司会進行で川崎市を基盤として御兄弟で活躍されている納谷学氏、 納谷新氏の『納谷建築設計事務所の20年と、これから』について講演会が開かれました。
秋田県出身の建築家、納谷兄弟が1993年川崎市に事務所を構えて、この21年間で約150棟の住宅を手がけており、『仕事は断ったことが無い』 とおっしゃるだ けあって、様々な創意工夫がなされている作品が紹介されました。 いずれも自然の気配を大切にする作品が多く、これからも川崎市の発展と共にご活躍されるであろうと期待感が高まりました。
 第三部は諸橋役員、村山役員の誘導により懇親会が開催されました。来賓には花方会長に加え、事務所協会川崎支部、川崎市建築家の会、 建設業協会、納谷ご兄弟を招き、川崎市議会飯塚副議長に祝辞を頂き、川崎市建築家の会の坂東代表理事の乾杯で和やかな歓談が行われました。 最後は嵯峨野副支部長の三本締めで第52回通常総会は閉会となりました。

青年委員会(45歳以下、または合格・入会2年未満の会員が参加できる若手集団です)

神奈川県建築士会免許授与式
委員長 奈良直史

 去る3月21日、建設会館講堂におきまして、平成25年の一級、二級建築士試験合格者で所定の期日までに免許登録をされた方を対象に、 神奈川県建築士会免許授与式を開催いたしました。建築士免許は建築士法により日本建築士会連合会、神奈川県建築士会が中央登録指定機関の指定を受けており、
  冒頭、(公社)日本建築士会連合会の三井所会長から本会・花方会長へ免許証明書が引き渡され、 その後、免許登録者お一人おひとりにお祝いの言葉を寄せたメッセージカードとともに免許を授与させていただきました。 その後、神奈川県の建築家・中村高淑氏による基調講演「建築の力と可能性を信じたい〜建築を通じて実現できる夢~」を開催。 新たに誕生した建築士に向け、建築を志した原点に立ち返り、建築には楽しさ、夢があることをお伝えし、 祝賀会では(公社)日本建築士連合会の関青年委員長から祝辞と乾杯のご発声をいただき、試験までの長い道のりを労い、 今後の活躍に期待して本会・青年委員一同で祝福させていただきました。

◆講師例会とは?  副委員長 村山勉◆

 青年委員会では毎月の例会を『通常例会』と『講師例会』の2つに分けて開催しています。
隔月で行う『講師例会』は、士会活動参加への目的のひとつとして会議と勉強会を併せて実施しています。
  5月:「建築請負・建築瑕疵の法律実務」
  7月:「国際業務のすすめ」
  9月:「建築士会のあり方を考える」
 11月:「アベノミクスと建築業界」
  1月:「瓦を知る勉強会」
  3月:「照明シミュレーションの最新動向」
  5月:「きょうからはじめる天空率」
この「講師例会」は開かれた勉強会とし、テーマは委員の希望を募る他、その時勢に合致した内容を選定。

 講師陣は青年委員の活動で得た人脈、委員個々のネットワークにより依頼。例会で学ぶ事に加え、講師陣との繋がりを持つことで、参加者の業務拡大やサポートに結び付く事にも期待しています。 セミナーに比べ準備期間等は短いにも関わらず、集客効果が高い。これは確実に参加者のニーズを掴んでいるからであると実感しています。
本例会は非会員の参加率も多く、建築士会の広報にも貢献し、新規入会者獲得にも寄与しています。 準備に時間を費やして頂いている講師陣、担当委員に、この場を借りて御礼を申し上げます。 また、参加者が得た情報と引き換えに、自らの情報や人脈を提供していただける事にも期待をしています。

青年委員会の活動は https://www.facebook.com/YAKanagawa へ!

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新・建築探訪シリーズ :歴史的建造物探訪 №13

林 家 住 宅
【このコーナーでは神奈川県内に現存する、スクランブル調査隊メンバーがかかわったり
探訪した歴史的な建物やまちなみを紹介します。】

 スクランブル調査隊が調査に協力した林家住宅が平成26年、 国の登録有形文化財(建造物)に登録されることになった。
  林家住宅は藤沢市鵠沼に昭和12年、評論家の林達夫邸として建築された。 市内にあった古民家を2棟購入し、その部材を再利用し林自ら地元の大工に指示を出して古い英国調の住宅を建築した。
その後昭和30年増築の際も当初の建築で使用せず保管されていた材料を使用したため外観、内部とも自然に繋がり一体となっている。
外観は急勾配の切り妻屋根に、柱や梁などを露出させたハーフティンバー様式。
屋根は当初フランス瓦であったが後に銅板一文字葺に改修、 南側屋根の一部には今もフランス瓦の屋根が残りドーマーがついている。

 北側は一部が母屋から張り出しておりこちらも特徴的な外観となっている。
内部にも古民家の力強い柱や梁が意匠に活かされており、ステンドグラスやドアの取手に至るまで外観と同じく英国調の意匠が凝らされている。
さらには特注で製作された家具までも全てにおいても長年に亘り同じこだわりを持ち続け、よく手入れされた状態で今も使い続けられている。
今も住宅として使われている建物であるため見学することはできない。
概 要
名 称:林家住宅
所在地:藤沢市
建設年:昭和12年
設 計:不明
施 工:不明
  構 造:木造平屋建一部二階建(和小屋)
(スクランブル調査隊 氷室敦子)

-技術支援委員会 活動報告-

◆委員長から一言◆

 今年度も4つの部会それぞれのテーマで講習会・研修会を行いますので、気軽にご参加下さい。 また、委員会として会員の皆様の仕事に役に立つ情報を提供してまいりたいと考えています。(村島 正章)

■建築環境部会■ 小島 健一

 建築環境部会は今年度も温熱環境について勉強会、講習会を実施していきたいといろいろ計画を立てております。勉強会は主に温熱環境について、そのつどテーマを設けて、自分たちで調べた内容を勉強しています。 一つのテーマについても、勉強会参加者から色々な意見が出て、勉強になります。
  すでに、4月1日はテーマ「気流・換気・風速」と5月13日にはテーマ「結露」また「視覚・聴覚」について勉強会を実施しました。興味のある方は、建築環境部会のホームページを見てください。どなたでも参加できます。 また、今年は勉強会の延長として、外に出て街歩きをしながら、建物や町中の環境を調査してみようと企画中です。街歩きの企画が決まりましたらお知らせしますので、皆様のご参加をお待ちしております。
7月12日(土)には、「住まいの建築設備に求められるもの」をテーマに、山田浩幸先生をお招きして講習会を開催します。

■子どもの生活環境部会■ 関口 佐代子

 子ども部会では、「東京おもちゃ美術館」の見学会を9月に計画しています。 秋の本番に向けての下見を5月16日に行いました。魅力的な元小学校の校舎や、工夫された展示、NPOによる運営など見どころ満載なので、 楽しい見学会にしようと今企画を練っている所です。どうぞご期待ください。
6月21日(土)には「子ども部会2013年度活動報告会」を開催しました。
今回はみなとみらいマークイズの東京ガスショールームにあるホールを会場としました。
昨年度は20周年記念イベントをはじめ、藤沢の学童クラブでの茅葺屋根体験や、川崎市宮前市民館での創作ワークショップ、 そして県内で避難生活を送っている子ども達への支援事業協力としてクリスマスツリーイベント等を盛りだくさんでしたが、 ご協力頂いた方々や関心を持ってくださる方々にお集まりいただき、楽しい時間を過ごすことができました。

■福祉部会■ 下村 旭

 3月21日、「専門職連携による住宅改修」研修会が反町駅近くの「はーと友神奈川」で行われました。
以下は、参加された会員の有泉ひとみさん(相模原支部)の感想です。
第1部は理学療法士の久保木氏と福祉部会員でケアマネの資格もお持ちの畠山氏の講義でした。
久保木氏は4つの進行性疾患について、ネットや本で調べる情報だけではイメージ出来ない進行により症状が変わっていく過程をお話しくださいました。 畠山氏は住宅改修での失敗事例をあげ、それぞれの症状に合わせた住宅改修があり、常識にとらわれてはいけない事がとても良く理解できました。
第2部は理学療法士・作業療法士・ケアマネ・建築士が4班に分かれ、実際の住宅改修の事例検討を行い、各班の発表がありました。
将来的な症状の変化に合致しているのか、作業療法士さんと共に計画出来た事は大変勉強になりました。
今回のような企画は専門職を目指している方たちにも早いうちから体験してもらう事で無駄や間違いの無い住宅改修の未来が変わるような気がしました。

■木造塾部会■ 星野 将史

 木造塾部会では、先の4月30日に群馬県館林市の正田醤油本社社屋を見学致しました。「木造塾」の木構造の講習でいつもお世話になっております山辺先生の御厚意により、意匠設計者の正田氏と山辺先生に解説いただき、 改修後10年を経た実際の建物を見学致しましたが、静岡県はじめ、他県の「木造塾」のメンバー、地元群馬の構造設計者含め、 総勢40名以上の参加者が集まり、木造耐震技術、中大規模の木造建築改修について実例をもって理解を深めることが出来た良い見学会となりました。
 さて今年度の木造塾の講習ですが、6月28日に東海大学の小沢教授を講師として、寝殿造り・書院造りから現代へ、 木造住宅に対する時代ごとの工夫を、平面・生活と構造・技術の両面からご講義いただきました。
さらに上記の見学をふまえ、 昨年度から続く木構造の講習も計画中です。今年度も「木造塾」にご期待ください。

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景観まちづくりフォーラム

地域資源を活かしたまちを変える力◆ H26.5.24
景観まちづくりフォーラムが開催されました!
■【第一部】 基調講演
テーマ:「まちを変える力~パートナーシップによる湘南C-Xのまちづくり~」
講 師:長瀬 光市(慶應義塾大学大学政策・メディア研究科 特任教授)

 湘南C-Xの計画の立案から完成まで、行政の立場でまちづくりに関わった、 長瀬講師から、市民と企業・行政が互いの課題を共有し、 役割と責任を分担して課題解決を図っていく 「パートナーシップ」によるまちづくりについての紹介があった。
市民による「まちづくり会議」事業経営を検討する「地権者会議」地域課題を解決する 「行政まちづくり会議」舵取りを担う「専門家・企業者委員会」この4つの会議体が役割と責任を分担し、 連携・協働でまちづくりを進めた結果、3年でまちびらきを実現させた。
現在の湘南C-Xは、市民は利便性や快適性を獲得し、新たな雇用の場が生まれ、市の財源確保にも寄与し、 平日でも5万人もの来訪者が訪れる湘南を代表するまちに変身しました。

■【第二部】 パネルディスカッション
「地域資源の発掘と活用、住環境マネジメントや地域 ルールを通じた地域協働のあり方を考える」
というテーマで4人パネラーを招き、参加者も交え、意見交換を行なった。
〈地域ルール〉 池田 誠之 (景観整備機構委員会景観部会)

 川崎支部と景観部会が昨年行なった、景観形成地区に指定されている川崎中原街道の景観資源の宝探し ワークショップの活動報告があった。今後は地域の方々とこれらの地域資源を都市の記憶としていかに継承、 利活用を進めていくかが課題であるとのことでした。

◆◆【歴史建造物保全】横松 佐智子:本会会員・ヘリテージマネージャー

 鎌倉市坂井家住宅の建物調査から国登録有形文化財の指定に至るまでの活動報告があった。
今後はまちの記憶や住み手の思いを託しながら持続的に保全・利活用を図るとともに、 市民等を巻き込む運動へ発展させていきたいとのことでした。

◆◆【住環境マネジメント】高橋 武俊:慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師

 藤沢市にこにこ自治会におけるまちづくりに当初から専門家として関わった経験から、 開発圧力による地域資源の消滅の危機、生活の質を保持するために住民自ら策定した住民協定、 行政と協働で進めた景観形成地区指定。
さらには近隣町内会へのまちづくりの連鎖、民民連携へと繋がってきているとの報告があった

◆◆【地域資源の発掘】小笠原 泉:本会常任理事

 横浜市のまちづくりの歴史と特に地域における様々なまちづくりにおける地域ルールを 公定化し市民のまちづくりを支援する地域まちづくり推進条例の内容や実践例について報告があった。

✤✤✤これらの報告の後、会場も交え意見交換を行い、これらの実践的活動からまとめとして 次のような提案があった。
・地域資源は地域価値を増幅させる市民共有財産→地域の誇り、自慢を作る
・地域資源と景観まちづくり→磨きかけ、誇りを持つ
・住民と専門家との連携→支え、背中を押す、相互互助
・地域ルールと公定化:住民と行政の連携のあり方→誰が動くと解決するか

委員会活動報告 景観整備機構委員会

◆地域貢献部会  飯田 正典

 神奈川県建築士会ではH16年に 「かながわ地域貢献活動センター」を設置し、建築士が参画する様々な まちづくり活動に支援を行っています。
昨年度の機構改革により、我が地域貢献部会が活動を引き継ぐことになりました。
また、昨年度から、新たに支部が行なう景観まちづくり活動に対しても支援の枠を広げ、 昨年度は川崎支部の「景観整備機構」の認定・普及に向けた活動に支援を行いました。
今年度は1月~3月に募集を行い、民間から2件の申請があり、5月8日に審査部会を開催した結果、 藤沢市で古い蔵や町家が残る藤沢本町の活性化に向けて活動している 「旧東海道まちそだて隊」と南足柄市で景観を通して地域の活性化や次世代を担う子供達への 啓蒙活動を行っている「景観まちづくり応援隊」の2つに活動助成金の交付を決定しました。
今後も建築士が参画する様々なまちづくり活動に支援を行なっていきますので、 会員のご協力、活動への参加をお願いします。

◆スクランブル調査隊  森山 恒夫

 文化庁から登録有形文化財の答申が本年3月にありました。 鎌倉市の「坂井家住宅」と藤沢市の「林家住宅」です。両住宅に関わっていたので、 嬉しい報道でした。坂井家住宅では当初から所有者と連絡を取りながら劣化箇所の修繕や 相続関係に深く関わっていました。
また寄付先の鎌倉風致保存会が事務所として使用するための用途変更手続きにも協力しています。
林家住宅では調査協力し記録としてまとめることができました。
千葉県富津市金谷を象徴する鋸山は房州石の産地であり日本の近代化に寄与しています。
切り出した石は、女性がネコ車に3本載せて海へ運び下ろします。その道を「車力道」 と言い残存しています。その整備修復に関わった記録を報告書として作成しました。

◆景観部会  池田 誠之

 景観部会では、昨年度から、川崎市の都市景観形成地区の一つである 「中原街道」を対象として景観資源マップづくりに取り組んでいます。
対象地区は中原街道がちょうどカギの手になっている部分に位置し、 都市計画道路がカギの手部分をまっすぐに貫通する計画が進行中であり、 武蔵小杉駅から徒歩圏で開発・建替が活発化している地区です。 マップづくりの手順としてはH25.12.7にスタッフ向け勉強会を、H26.2.16にはワークショップを、 どちらも吉田洋子氏を講師に、町歩き+会議室での作業の2部構成で行いました。 ワークショップでは、参加された地元の方にガイドやアドバイスを頂きました。
これらを通じて、「街のお宝」を整理し、士会として出来そうなことを議論しました。 この過程で分かってきたのは歴史性に着目して景観形成地区指定されたが、 形として残る歴史的景観資源が少なくなっていることです。
 そこで、「磨けば光る隠れたお宝」も発掘し磨き方を考えることや、 地区のまちづくりの課題や動向を考慮しながら、これから「作り出す」景観を考える必要があります。 ワークショップでは参加者である会員のお子さんが、今ではあまり見られなくなった駄菓子屋さんを見つけて「街のお宝」として発表するなど和やかな雰囲気で取り組んでいます。 今後は、地元の方が「歴史のある街に住んでいる」と誇れるような取組を お手伝いしていければと考えています。この中原街道での取組は継続していきますので、 興味をお持ちの方は是非一度部会を覗いてみてください。

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委員会活動報告 総務企画委員会

楽しいよ! 辞めないで! 頑張るしかないね
総務企画委員会の活動状況
-誰が、どんなことを議論しているのか

■本来は縁の下の存在

 士会の看板は、種々のテーマについて会員がボランティア的に取り組んでいる委員会活動や支部単位の多彩な活動です。総務企画委員会は、賛助会員様の講習会イベントを企画する他は、直接の事業活動を担当していません。他委員会や支部の看板事業のサポートや事務局独自の諸業務のチェックを通じて、建築士会の円滑な運営に寄与すること、いわば「総務課」的な機能が、基本の役割と思います。  もちろん会全体をにらんだ「企画課」的機能も考えられますが、本県士会は各委員会の企画力が抜群です。誰かが旗を振らなくても新企画が次々に出てきます。「バラバラでは訴求力に欠ける」との声もありますが、当面は縁の下の力持ちで頑張ります。

■ところが・・・次々に重たい課題

 近年の総務企画委員会では、H21~H23年度にかけて、一般社団法人への移行が大きなテーマになりました。公益法人か一般法人かの選択に始まって、支部会計の統合や定款の抜本改正など、「あるべき」論と現実の実践・運用の折り合いをつけながら中身を固める議論が続きました。  そして今、H16~H18年度の財政危機の再来ともいえる、士会財政の悪化への対応が課題です。前回の危機では、事業費シーリングに対する会員の理解を得て、巨額の委託業務収入のあった時代の水膨れ体質から脱却が図られました。しかし、今回は、建築士受験者数の減少など構造的な原因が影響しています。「会のあり方と会員増強の検討」という全体課題にも関連するテーマです。特設委員会での検討状況も踏まえながら、議論を進めます。

■こんな人たちです

 「建築設計」分野の会員が過半をしめる会員構成を反映し、委員長をはじめ多くの委員が設計事務所出身ですが、「施工」「行政」「その他企業・団体」「教育」分野など、多様な場で建築士として活動している委員もいます。活動歴が長く、それぞれの地域支部にもしっかり根を下されている方々ばかりです。  委員会の性格上、現実追随・足して二で割る調整型の議論が多いのではと思われるかもしれません。しかし、委員長・副委員長を筆頭に「そもそも何のための士会」という原点に返った熱い議論や、支部活動・本会委員会活動の軸足配分といった悩ましい論点にも唸りながら取り組んでいます。

■委員会の本音?

 現在直面している諸課題に対し、逆転サヨナラ満塁ホームランのような決定的な対策は難しく、 単打をつなげていく他はないと思います。
 具体的な手段については、委員会としても事務局ともども知恵を絞っていきますが、 会員の皆さんへの委員会の思いを要約すれば、表題に掲げたとおりとなるでしょう。
まず、士会の行事や活動を担ったり、参加することは、基本的に「楽しい」ことです。
とはいえお金や労力が十分ではなくとも「頑張って」続ける、新たに始める活動も必要です。
そして会員全員が積極的に活動することはかなわぬとしても、 会費を納めて諸活動を温かく見守っていただくことも、士会を支えることに違いはありません。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(文責:担当副会長 長田喜樹)

委員会活動報告 教育講習委員会・CPD委員会

◆教育講習委員会  三浦 孝昭

本年度の、日本建築士会連合会及び国土交通省の依頼、並びに当委員会で企画の、各種講習会等の予定をご案内致します。

平成26年度 講習会等開催予定

8月8日   :「小規模建築物を対象とした地盤・基礎の解説」
9月4日   :「建築士業務の紛争・保険・処分事例の解説」
8月か9月  :「耐震(非木造)解説」
9月26日  :「建築士法の規定による受講義務のある建築士のための講習会 (いわゆる建築士定期講習)」二期 第三回
10月か11月:「建築基準法の一部を改正する法律を含む法規関連説明会」
10月28日 :「建築士法の規定による受講義務のある建築士のための講習会 (建築士定期講習)」三期 第一回
11月26日 :「建築士法の規定による受講義務のある建築士のための講習会 (建築士定期講習)」三期 第二回
27年1月  :「神奈川県建築コンクール入賞作品の見学会」
2月か3月  :「リフォームの解説講習会」
未定     :「建築士法第22条の4に基づくすべての建築士のための総合研修会」※

閑話休題
※総合研修とは、設計事務所のみならず、様々な業種で建築に携わるすべての建築士の方々が、 業務に必要な最新の各種の法令、技術に重点を置いた内容で、年一回開催しております。

以上の予定は当委員会の担当常務理事、委員長他 14名の委員が、日・時、会場、募集人員、会費等を検討して、ほぼ2か月前から月報「建築士」にチラシとして添付し、 ご案内をしております。

◆CPD・専攻建築士制度委員会 :副委員長  内沼 良和
◆◇◆ 専攻建築士制度の改正と動き ◆◇◆

 2014年、専攻建築士制度は今回の改正に伴い、大きなうねりとなって動き始めています。
 これまでの専攻建築士の登録・更新は大きく改正されました。(詳細は「建築士」冊子6月号No.741に掲載)
  4月には建築5団体(日本建築家協会、日本建築構造技術者協会、建築設備技術者協会、日本建築積算協会、日本建築士会連合会) による各団体が自主認定制度の認知度を上げるために共同でPRパンフレットの作成、広報を行っております。
 神奈川県内においては建築士会、建築家協会、建築士事務所協会の三会合同でのCPD単位の有効利用として 神奈川県や各行政所轄部署等にCPDの重要性、CPD単位取得者の入札時の参考資料としての活用をお願いしております。
 近年横浜市では、木造耐震技術者の登録、平塚市では入札の参考資料として活用していただいております。
大手不動産会社等においてもCPDの重要性を認識しつつ、専攻建築士の活用計画もあると聞き及んでいます。
平成15年にスタートした制度は、ここにきて成熟度が増し認知されてきています。
今後とも皆様と共に社会が求めている建築士として制度の運営に携わっていく所存です。

平成26年度通常総会報告

 平成26年度の本会通常総会は、1,241名(当日出席90名、委任状1,151名)の出席者を得て次の通り開催され、議案については、 審議の後すべて原案通り承認されました。
総会終了後引続き開催された懇親会では、来賓として、神奈川県県土整備局の吉田部長、 横浜市建築局の坂和局長をはじめとする来賓の皆様にご臨席いただき、盛会裡に終了しました。
会員の皆様の総会成立へのご協力にお礼申し上げるとともに、次のとおり総会報告をさせて頂きます。
なお、詳細については「掲示板」総会特集号(平成26年7月号発行)をご覧下さい。
■平成26年度通常総会
日 時:平成26年5月27日(火)14:00~16:00
場 所:神奈川県建設会館 2階講堂
出席者:1,241名(当日出席90名、委任状1,151名)
表 彰:関東甲信越ブロック会平成25年度優良建築物表彰伝達式
議 案:1 平成25年度 事業報告(案)
    2 平成25年度 収入・支出決算報告(案)
3 平成25年度 決算監査報告
報告事項:
1 平成26年度 事業計画
2 平成26年度 収入・支出予算
3 その他

表彰 関東甲信越ブロック会平成25年度優良建築物表彰

 平成26年度通常総会の開催に先立ち、関東甲信越 ブロック会平成25年度優良建築物表彰伝達式が行われました。 ここでは、受賞作品と受賞者 稲毛 恒男さんをご紹介します。

■表彰者 稲毛 恒男 氏(横浜支部)
㈱金子設計 代表取締役所長
≪プロフィール≫
  昭和46年、現(株)金子設計入社。
 主に神奈川県下の教育・福祉・コミュニティー等の公共建築設計に従事。平成4年から副所長、平成21年より現職。近作に神奈川大学新3号館、おだわら総合医療福祉会館など。
担当作品に建築コンクール受賞多数。

■作品紹介
かなテクカレッジ西部
(神奈川県立西部職業技術校)

 本施設は長い歴史を持つ大秦野高校の跡地に西部地区の拠点校として整備された新たな総合職業技術校です。
設計ではプロポーザルの段階から、敷地が持つ特性や環境に配慮した分棟形式とし、 周辺の山並みに調和した低層に連なる立面計画を行いました。
 平面計画では、授業プログラムにおける各コースを明快にゾーニングし、授業の効率化を図りました。
 また既存地盤面を活かすことで近隣への影響を極力抑え、かつコスト縮減、環境への負荷軽減を可能な提案としました。
雨水利用や太陽光発電なども積極的に取り入れ、地球環境へ配慮した持続性の高い施設となっています。

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