report 2008



ここでは、福祉部会の活動報告をはじめ、研修会等にご参加いただいた方々のご感想などを随時掲載していきます。





2009年2月28日 みんなのバリアフリー街づくり条例研修会
        /波止場会館
        (WES News 47 2009年3月31日 掲載分)
         


去る2/28日、首都大学東京の秋山先生、県職員3名を招き「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」研修会が開催されました。参加者は38名、条例改正の関心の高さを物語る盛況ぶりでした。
秋山先生によるバリアフリーと街づくりのお話では、交通・都市・景観が融合した都市、交通の料金体系をも視野に入れた住みよい街づくりといった海外のバリアフリー成功事例を通し、日本の抱える問題が法律・業界の散逸した仕組みにあるという点が非常に示唆的でした。

 
 ▲写真:講演中の秋山先生

また、誘導ブロックの良し悪しから法の策定に至るまで、高齢者・障害者の視点に立ち、現場で確認し、数値等の根拠を検証すべきとする先生の姿勢が印象に残りました。県職員方々のお話からは、主な改正ポイント、新法に基づく法委任規定、独自条例による制限緩和の説明を頂き、実務の面でも大変意義深い研修会となりました。

桶師徳行





2008年7月19日 車椅子体験研修会


7月19日横浜市総合リハビリテーションセンターのご協力で士会会員、学生など45名が参加し「車椅子体験研修会」を行いました。研修に参加した学生からの感想です。

  


☆車椅子体験研修会(7/19)に参加して
        
東京学芸大学 文化財科学専攻4年  島岡朋子


車椅子をはじめて使った率直な感想は「意外と使いやすいな」ということです。
さすが、様々な改良が加えられていて、力のない女性でも扱いやすくなっているのですね。しかし同時に、外部環境の悪さを痛感しました。
歩いているときには気づかなかった些細な傾斜や段差に体を持っていかれてしまい、少々じれったくなったのをよく覚えています。

自分の体を思うようにコントロールできないというのは、当人にとって非常にストレスの溜まることだと思います。しかも、自分が使っている車椅子の性能によるものではなく道路のせいだとなると、イライラも募ってしまうでしょう。
それが毎日となるとなおさらのこと‥だからこそ、屋内環境の改善が大きな意味を持つのだと感じました。
車椅子を利用している人々にとって我が家くらいはくつろげる場所であって欲しいです。

しかし、あえて困難なものを残すことも必要ではないか、とも思います。
矛盾した意見に聞こえるかもしれませんが、先述のとおり、外部環境の悪さは明らかですし、その全てが理想的に整う日がくるとは、現実的には考えがたいものです。もちろん、車椅子を利用している方やご家族のご希望が最優先なのは大前提です。その上で、そんな方々に対して、外へ出ることが億劫になってしまわないように、心身のトレーニングの意味をこめて「家の中に多少の“難関”を残す」という提案を選択肢として用意することも、一つの思いやりの形ではないでしょうか。

車椅子に限ったことではありませんが、体験してみないと気づかないことは本当に多いです。
今回の研修会に参加して、自分が当たり前と思っているの物の見方に疑問を持ち、見直してみること、そして別の視点にたってみることの大切さを学べたように思います。




2008年6月4日 TOTOテクニカルセンター見学&セミナー


今回はTOTOテクニカルセンターにて住宅バリアフリーセミナーとセンター内見学という事で、介護保険住宅改修を勉強中の私にとってとても興味深いものでした。

セミナーでは住宅改修に必要な心構えから実際のプランニング例、またケアマネージャー・作業療法士・工務店がそれぞれの立場から考える住宅改修のポイント、身体機能別動作傾向などを映像を見ながら解説して頂きました。
様々な身体機能の利用者が浴室やトイレを利用する際の様子を真上からのカメラで撮影したものを見せて頂き、普段はなかなか見る事が出来ない角度から動線を確認する事ができ、とても参考になりました。
今後、高齢化社会が進んでいく中で現在介護認定をとられている方の86.2%が持ち家で生活をされている事、その生活スタイルや動作は一人ひとり異なる事、利用者の生活しやすい環境は同居しているご家族の負担の軽減につながる事から、TOTOに更なる便利な商品の開発を期待します。

また、センター内の見学では視覚障害者の為のトイレリモコン(ペーパーホルダーを基準に操作ボタンの位置関係が統一されている)がとても印象的でした。また省エネトイレ・抗菌トイレの仕組みなどを実際に目で見ながら学ぶ事ができ、短い時間でしたが私にとってとても充実した時間を過ごす事が出来ました。
有り難うございました。

  

前田哲郎 記