(一社)神奈川県建築士会会長 上原 伸一
この度、神奈川県建築士会の令和3・4年度会長に新たに就任した上原です。
新たな体制の下、理事役員をはじめ会員の皆様と共に、神奈川県建築士会の発展のために精一杯頑張りますのでよろしくお願い致します。
昨年から続くコロナ禍の影響で会員の皆様も、普段の生活や業務に大きな影響が出ていることと思います。 建築士会も各委員会及び各支部が様々な制約を受け思うような活動が出来なかったこともあり、重要政策と掲げ取り組んできた活性化は思うように成果は上げられず、活性化どころか停滞化を心配する事態となりました。
新たな体制でこの難局を乗り越え、来年節目の70周年を向かえる歴史ある当会を、いい形で次の世代に繋げていきたいと考えています。
私自身は建築士の資格を取って40年以上経ちますが、この資格を礎に現在も設計業務に携わっています。この間、社会の変化、様々な事件などによる法律改正や社会の要求により我々建築士を取り囲む環境が大きく変わってきましたが、境遇、経済状況は昔のままで、国家資格という重い責任を負いながら社会の中では決して恵まれてきたとは言えず、リスペクトされる存在とは程遠い状況です。
一方、その建築士の唯一の全国組織である建築士会ですが、全国の会員数は伸び悩み、当会も永い間会員の減少が続き、様々な活動を行っているにも拘わらずなかなか思うような成果が上がっていません。
建築士会への加入率が5%を切っている状態では建築士を支える真の活動は難しい状況かと思っています。
私たちに求められていることを改めて以下に示します。
建築士法
建築士会は
建築士会綱領
定款
以上を踏まえ、今年度の新たな活動に向けた基本的な考えを示します。
基本的な考え
神奈川県建築士会は建築士法の中で位置づけられた法定団体として、国家資格の建築士を会員とする、社会に対して大きな責任を担う組織です。また私たちの業務は、それぞれの立場で建物やまちづくりを通じ文化や環境形成を担う創造性の高い社会的な役割を担っています。建築士の資格は我々にとって生活の糧であり、社会に示してきた大切なものであり、建築士会は建築士を保護する組織であり社会で共に活動する拠点です。
我々一人一人が自らの資格を大切に想い、誇れる建築士、魅力ある建築士会を目指し、共に活動してまいりましょう。
SALON巻頭言一覧